小説ページのサンプルその1です。
本文のフォントは閲覧者が任意の環境に調整できるよう、サイズと行の高さのみ指定しています(サイズはptで指定しています)。
目次ページと小説ページのスタイルシートは別です。設定はほぼ同じですが、どちらかだけデザインを変えたい等(後々)カスタマイズがしやすいように、固有のものを作成してあります。
以下はサンプルテキストです。
平俗な名利の念を離れて、暫く人事の匆忙を忘れる時、自分は時として目ざめたるまゝの夢を見る事がある。或は模糊たる、影の如き夢を見る。或は歴々として、我足下の大地の如く、個体の面目を備へたる夢を見る。其模糊たると、歴々たるとを問はず、夢は常に其赴くが儘に赴いて、我意力は之に対して殆ど其一劃を変ずるの権能すらも有してゐない。夢は夢自らの意志を持つて居る。そして彼方此方と
一日、自分は隠々として、胸壁をめぐらした無底の大坑を見た。坑は漆々然として暗い。胸壁の上には無数の猿がゐて、掌に盛つた宝石を食つてゐる。宝石は或は緑に、或は紅に輝く。猿は飽く事なき饑を以て、ひたすらに食を貪るのである。
自分は、自分がケルト民族の地獄を見たのを知つた。己自身の地獄である。芸術の士の地獄である。自分は又、
自分は又他の人々の地獄をも見た事がある。其一つの中で、ピイタアと呼ばるゝ幽界の霊を見た。顔は黒く唇は白い。奇異なる二重の天秤の
自分は其外に又、ありとあらゆる形をした悪魔の群を見た。魚のやうな形をしたのもゐる。蛇のやうな形をしたのもゐる。猿のやうな形をしたのもゐる。犬のやうな形をしたのもゐる。それが皆、自分の地獄にあつたやうな、暗い坑のまはりに坐つてゐる。そして坑の底からさす天空の、月のやうな反射をぢつと眺めてゐるのである。
(ウィリアム・バトラー・イエーツ著/芥川龍之介訳「ケルトの薄明」より:青空文庫)
後書きなどにどうぞ。pのclassにbmを指定するとこうなります。(bmはback matterの略)(覚えやすいのに変えて頂いても)
FireFoxから見ると左下と右下の角が丸くなります。
また、上のサンプルテキストには一部にrubyタグがありますが、このタグはIEが独自に採用しているものですので、本来は使用しない方が無難です。詳しくはこちらの説明をどうぞ⇒HTMLクイックリファレンス